水の中を優雅に泳ぐ金魚。仕事で疲れて帰ってきても、その愛らしい姿がその疲れた心を癒やしてくれますね。
光に反射する赤と白の鮮やかな色が、毎日をちょっと華やかに彩ってくれます。
今回は、意外と簡単な金魚の飼育方法を紹介します。
らくらく目次
金魚の種類
金魚の種類は100種類以上あると言われています。 美しさに加え、体や尾のタイプで特性も異なります。
ここでは代表的な3種類をご紹介します。
和金形
室町時代に中国から日本へ初めてやってきた品種です。とても丈夫で飼いやすいので初めて飼育する金魚におすすめです。
フナから金魚に改良された時の初期の形の金魚で、体が長細く横から見て楽しむのに向いています。細長い体系を生かして泳ぎも早くすばしっこい品種です。
琉金形
琉金は体の丸い金魚の代表です。飼いやすく泳ぎもゆったりしているのが特徴です。
中国から琉球を経て入ってきたので、琉金と呼ばれています。体型はズングリで、横から見るとほぼ球形。ヒレは長く優雅に泳ぎます。
らんちゅう形
らんちゅうは上から見たときの姿が美しく金魚の王様と呼ばれています。 背びれのない丸い背中と、頭にもこもこと付いた肉りゅうが特徴です。
和金や琉金より改良が多いため体はデリケートで初心者向きではありませんが、慣れてきたら飼ってみるのも良いかと思います。
泳ぎが上手ではないので、水流は弱くしましょう。
飼育に準備するもの
まずは、金魚を飼育するのに必要なものを上げていきます。
水槽
金魚1匹に必要な水量は5cmの大きさでおよそ10Lぐらいが目安です。または金魚がゆったりとしたスペース泳げるかを基準に考えることも大事です。
大きくなることを想定して2~3匹ぐらいのお迎えするとして、60cmの水槽(60L)と考えても良いかと思います。
ただ、置き場の都合など総合的に考えて決めていく事が良いかと思います。
また水槽の置き場所は直射日光のあたらない場所に置いて下さい。
直接あたると小さな水槽では湯で上がってしまい、カーテン越しでも日光が入ると温度が上がり、金魚に水温変化によるダメージを与えてしまいます。
フィルター付きエアーポンプ
水を循環させて水を腐りにくくする装置で「ぶくぶく」と言われるものです。
水面の表面が波打つことにより、空気に触れる面積が多くなり、水中に酸素が取り込まれ、水中の酸素量が増やすという仕組みです。
水中の酸素が不足すると、金魚は水面近くで口をパクパクさせる「顔上げ」という行動をとるようになります。
エアポンプを設置していない状態で金魚が顔上げをしていたら餌を欲しているわけではないので、要注意です。
砂利
砂利を入れると水質の悪化が抑えられるので是非入れましょう。また、水草を植えるのにも役立ちます。
様々なタイプが売られていますが、予算と見た目の好みで適当に選んでも構いません。
使用の前には濁りが取れるまでしっかり水洗いして汚れ・ゴミを落としましょう。量は2~4cmくらいが目安です。
カルキ抜き(塩素中和剤)
水替えなど、今後の為に用意しておくと便利です。
100円ショップでも販売しています。
照明器具
金魚がとてもきれいに見えますので、設置することをお薦めします。また、金魚の色が褪せるのを抑制するはたらきがあるといわれています。
つける時間が長いとコケの発生原因になりますので、1日8~10時間ぐらいを目安にしてください。
水草を植えている場合は、水草の成長のために必要です。
ヒーター
冬になると、金魚はじっとしてあまり動かなくなりますが、保温器具(ヒーター、サーモスタット)をセットすれば、冬でもエサをよく食べ元気に泳ぎ回ってくれます。
20℃ぐらいに水温を上げれば十分で、消化不良や病気にもかかりにくくなります。
ろ過装置
ろ過装置には、水をきれいにするはたらきと、水中に酸素を供給するはたらきがあります。
金魚は、水の中にフンやおしっこをするため、せまい水槽の中ではすぐにアンモニア等で水が汚れてしまいます。
ろ過装置をセットして金魚が住みやすい水を維持しましょう。
エサ
金魚の主食としては人工飼料が定番です。
魚肉、エビ、海藻などを練って乾燥させてあり、金魚に必要な栄養をバランス良く含んでおおります。
人工飼料のうち、浮上性と呼ばれる浮くタイプのものが最もメジャー。
パッケージに浮上性と書いてあり、粒タイプならこの種類に属します。
水に浮かぶので沈下してゴミになってしまうことも少なく、食べ残しがないように与えやすいのが特徴です。
最初の立ち上げと日常管理
初めにあらかじめ用意した水槽やエアーポンプ等を組立て、水を入れる準備をします。
水合わせ
水槽に水を入れますが、必ずカルキ抜きをした水を入れます。
カルキ抜きはバケツに入れた水を日光に一日当てて用意するなどやり方がありますが、カルキ抜き剤を使用すると早いです。
金魚は環境が異なる水の中にポチャンと入れるとショックで死んでしまうことがあります。
ショックを緩和するために「水合わせ」という作業を行います。
あらかじめ用意した水は常温にしておき、10分ほど袋のまま浮かべます。時間が経つにつれて、袋の水が少しずつ飼育容器の水に変化していきます。
10分程度経過したら水温が飼育容器の水温と同じになるので、袋を空けて金魚が自分から慣れて出てきてくれるようにします。
エサの量と頻度
金魚はエサがあると、どんどん食べてしまい予想以上に大きくなってしまったりします。
エサの頻度と回数を気にすることはとても大切になります。
金魚にはどのくらいの頻度と量のエサを与えれば良いのでしょうか
えさを与える回数は季節(水温)によって変わります
金魚が食べる量は、水温や水質によって変わってきます。
水温が高い夏はたくさん食べて、水温が低い冬になるとほとんど食べなくなります。
与える回数は、春から秋(水温20℃~30℃)では1日に2~4回ほど、冬場は1~2日に1回程度で十分です。
与える量の目安
1回に与える量は、2、3分で食べ終わる量が目安ですが、水温や金魚の体調によって変わりますので、食べ終わるまで観察してください。残ったエサは必ず取り出してください。
一日に食べる量は、よく食べる環境で体重の2%。水槽では体重の1.5%以下が適切です。
まとめ
今回は、金魚を飼育する為の基本的なことをご紹介いたしました。
日々の生活の中に、優雅に泳ぐ金魚を眺めながら癒されるといいですね。